Grok 4.20 vs Grok 4.3 Thinking
トークンあたりの料金は同等で、どちらも画像認識に対応しています。決定的な違いは、Grok 4.3が回答前に思考プロセスを挟む点です。どのような場面でその真価が発揮されるかを解説します。

価格は同じ、使い勝手は別物
Grok 4.20とGrok 4.3は、2026年春に約7週間の間隔でリリースされたxAIのモデルで、どちらも当サイトの無料チャットでご利用いただけます。APIでの利用料金も全く同じです。最大の違いはその動作プロセスにあります。当チャットでは、Grok 4.20は思考ステップを挟まず即座に回答しますが、Grok 4.3 Thinkingは回答前に一瞬熟考(推論)します。この違いが、用途に応じた使い分けのポイントになります。
Grok 4.20 vs Grok 4.3(スペック比較)
| Grok 4.20 | Grok 4.3 | |
|---|---|---|
| APIリリース | 2026年3月10日(2月よりgrok.comでベータ版) | 2026年4月30日 |
| 当チャットでの名称 | Grok 4.20(デフォルト) | Grok 4.3 Thinking |
| 動作設定 | 思考オフ、即座に回答 | 低い推論強度(Low)、回答前にわずかな間あり |
| コンテキストウィンドウ | 200万トークン(OpenRouter基準。xAI公式ドキュメントは100万) | 100万トークン |
| ナレッジカットオフ | 非公開 | 2025年12月(Oracleのモデルページによる) |
| 画像認識 | 対応 | 対応 |
| 100万トークンあたりの料金(入力 / 出力) | $1.25 / $2.50 | $1.25 / $2.50 |
| 当チャットでの無料枠 | 対応(1日30メッセージまで) | 対応(1日30メッセージまで) |
料金:2026年10月時点のOpenRouter掲載価格。
各モデルの成り立ち
Grok 4.20は、2026年2月にgrok.comでベータ版として初登場し、4つのエージェントが協調して動作する形で公開されました。3月にAPI提供が始まった際、xAIは思考版、非思考版、そして4または16のエージェントを動かすマルチエージェント版の3形式を用意しました。当チャットでは思考をオフにしたプレーンなモデルを採用しており、提供モデルの中で最も高速に動作します。
Grok 4.3は、思考強度を「なし」から「極高(extra high)」まで柔軟に調整できる単一モデルとして4月末に登場しました。7月にGrok 4.5がリリースされるまで、xAIの最新汎用モデルでした。当サイトでは推論強度を「低」に設定し、推論プロセスを非表示にしているため、最終的な回答のみがすっきりと表示されます。
スピード重視か、正確性重視か
Grok 4.20は途中で思考を挟まないため、通常わずか1秒ほどで生成を開始します。雑談や文章の手直し、翻訳、短い要約、手軽な情報検索、アイデア出しなどに最適です。一方で、複雑な問いに対しても最初に思いついた尤もらしい答えに飛びついてしまう傾向があるのが弱点です。
対するGrok 4.3 Thinkingは、質問の内容をじっくり検討してから答えるため、数秒ほど生成開始が遅くなります。しかし、引っ掛け問題や複数ステップの手順、文章題の計算、論理パズル、制約のある計画づくり、数値の比較、コードのデバッグなどでは、その慎重さが真価を発揮します。高速なモデルが自信満々に間違った合計値を出してきた経験があるなら、迷わずこちらに切り替えてみてください。
手軽に試せるテスト
日をまたぐ乗り換えスケジュールや、二重に適用される割引計算など、少しひねりのある質問を両方のモデルに投げてみてください。Grok 4.20も正解することは多いですが、見落としがちな細かい条件をGrok 4.3 Thinkingはしっかりと捉えます。ぜひ当チャットでお試しください。Grok 4.20で質問したあと、モデルを切り替えて同じ質問をしてみましょう。
長い文章を貼り付ける場合も、両者ともに大きなコンテキストウィンドウを備えています(ただし当チャットでは、会話が極端に長くなると直近のやり取りのみを保持します)。新しい話題に移る際は、新規チャットを開くとどちらのモデルでも精度が上がります。
タスク別の使い分け
| タスク | おすすめ | 理由 |
|---|---|---|
| メールやメッセージを親しみやすい表現に直す | Grok 4.20 | 複雑な論理は不要で、レスポンスの速さが活きる |
| 段落の翻訳 | Grok 4.20 | ゴールが明確で直接的なタスク |
| カフェの名前のアイデアを10個出す | Grok 4.20 | テンポよくブレインストーミングを進められる |
| 条件が異なるグループの割り勘を計算する | Grok 4.3 | 整合性を保つべき複数の計算が必要 |
| 短い関数のバグを見つける | Grok 4.3 | 処理手順をステップごとに追う必要がある |
| 予算の範囲内で1週間分の献立を組む | Grok 4.3 | 複数の制約を同時に満たす必要がある |
これらは厳密なルールではありません。Grok 4.20の答えに違和感があれば、信頼する前にGrok 4.3 Thinkingに同じことを聞いてみてください。逆も同様で、簡単な依頼に対してGrok 4.3が長々と慎重すぎる回答をしてきたときは、Grok 4.20に任せれば手短な答えをすばやく返してくれます。当チャットでは共通の1日30メッセージ枠内でどちらも無料で使えるため、気軽に切り替えて試せます。
開発者向けの情報
xAIのAPIにおいて、この2モデルは指定方法が異なります。Grok 4.20は推論あり・なしの2つの特定日付版(3月9日のスナップショットに基づくためIDに「0309」を含む)と、マルチエージェント版が用意されています。一方のGrok 4.3は単一のモデルgrok-4.3として提供され、reasoning_effortパラメータで思考の深さを指定します。OpenRouterでのモデルIDはx-ai/grok-4.20とx-ai/grok-4.3で、リクエストごとに推論のオン・オフや強度を設定できます。料金単価は同じであるため、選択基準はコストではなくレイテンシと精度のバランスになります。ただし、非表示の推論トークンも出力として課金されるため、Grok 4.3で推論強度を上げると、同じ単価でも回答1回あたりのコストは高くなる点にご注意ください。実装サンプルはGrok APIガイドをご覧ください。
Grok 4.20が向いているケース
- 日常的なライティングや質問で、最速のレスポンスが欲しいとき
- 言い換え、翻訳、要約、アイデア出しなど、シンプルな作業を行うとき
- テンポよくチャットの往復を続けたいとき
- OpenRouter経由でより大きなコンテキストウィンドウを活用したい開発者
Grok 4.3が向いているケース
- 複数段階の手順が必要な問題や、引っ掛けが含まれるとき
- 厳密な計算、論理的思考、整合性の必要なプランニングを求めるとき
- 数秒待ってでも、誤回答のリスクを確実に減らしたいとき
- 明確なナレッジカットオフ(2025年12月)を前提にしたいとき
Grok 4.3 Thinkingでチャットする。さらに高度な作業には、Grok 4.7 vs Grok 4.3や、Grok 4.20およびGrok 4.3のモデル詳細ページもあわせてご参照ください。
よくある質問
Grok 4.20とGrok 4.3はどちらが新しいですか?
Grok 4.3のほうが新しいです。Grok 4.20のAPIリリースから約7週間後の2026年4月30日に登場しました。
なぜGrok 4.20のほうが速いのですか?
当チャットでは推論機能をオフにして稼働させているため、待ち時間なくすぐに回答を書き始めるからです。Grok 4.3 Thinkingは回答前に短時間の推論を行います。
料金は同じですか?
はい、トークン単価は同一です。OpenRouter基準で100万トークンあたり入力$1.25、出力$2.50となっています。ただしGrok 4.3は推論を行う分、出力トークン数が多くなる傾向があります。当サイトのチャットでは、どちらも1日の利用制限内で無料で使えます。
ひとつの会話の途中でモデルを切り替えられますか?
はい。チャット画面上部にあるモデル選択メニューから切り替えられます。選択したモデルはその会話にそのまま保存されます。