Grok 4.7 vs Grok 4.3
Grok 4.7はより新しく大規模で最新情報に精通している一方、Grok 4.3はコスト効率に優れ、より長い文脈を扱えます。両者の使い分けと、4.7の限られたメッセージ枠を賢く使う方法を解説します。

フラッグシップと実力派ワークホース
今回比較する2つのモデルは、どちらも回答前に思考し、画像を認識でき、当サイトの無料チャットでご利用いただけます。Grok 4.7は2026年9月に登場したxAIの最新フラッグシップモデルで、より大規模な新ベースモデルを採用しています。Grok 4.3は2026年4月にリリースされた、より低コストな推論モデルです。当サイトでの実用上の主な違いは利用制限にあります。Grok 4.7は1日10件までですが、Grok 4.3 Thinkingは1日の上限である30件すべてを使い切ることができます。要するに、「どのような場面で貴重なGrok 4.7を使うべきか」が判断のポイントとなります。
スペック比較
| Grok 4.7 | Grok 4.3 | |
|---|---|---|
| リリース日 | 2026年9月21日 | 2026年4月30日 |
| ベースモデル | より大規模な新ベースモデル | 非公開 |
| ナレッジカットオフ | 2026年5月 | 2025年12月 |
| コンテキストウィンドウ | 500Kトークン | 1Mトークン |
| 推論設定(API) | 低〜最高(デフォルト:高) | なし〜最高(デフォルト:低) |
| 100万トークンあたりの料金(入力 / 出力) | $2 / $6 | $1.25 / $2.50 |
| 当サイトのチャット | 推論強度:低、1日最大10件 | 推論強度:低、1日最大30件 |
| 画像認識 | 対応 | 対応 |
料金:2026年10月時点のOpenRouter定価。xAI公式APIでは、200,000トークンを超えるプロンプトにおいてGrok 4.7の料金が上がります。
Grok 4.7の新要素
Grok 4.3の後にGrok 4.5とGrok 4.6が続き、Grok 4.7ではさらに大規模な新ベースモデルへと移行しました。xAIは、コーディング性能、長時間の自律型エージェントタスク、指示への追従性の強化、そして最新の安全対策を重点に発表しました。学習データはGrok 4.3よりも約5か月新しく、Grok 4.3がカバーしていない2026年前半のソフトウェアリリースや出来事にも対応しています。なお、xAIが公開しているベンチマーク結果は推論強度を高に設定したものであり、当サイトでの設定環境とは異なるため掲載を控えています。
Grok 4.3も依然として優れた推論モデルです。計算の確認や計画の立案、概念の段階的な解説といった日常的な推論タスクの大半は、はるかに低コストなGrok 4.3で十分に対応できます。
当サイトでの応答速度
当サイトでは両モデルとも推論強度を「低」に設定し、推論プロセスを非表示にしているため、回答の前に短い「考え中…」の待機時間が発生します。テスト結果では待機時間は同程度で、短い質問であれば数秒ほどでした。長文や複雑な回答の場合は、どちらのモデルでもより時間がかかります。即答性を重視する場合は、最も高速なGrok 4.20がおすすめです。
メッセージの使い分け方
基本はGrok 4.3 Thinkingを使い、難易度が高いタスクや最新情報が必要な場面でのみGrok 4.7に切り替えるのが効率的です。具体的な使い分けの例は以下のとおりです。
- Grok 4.3:学習スケジュールの作成、家計簿の確認、計算式の解説、携帯プランの比較、短いメールの校正など。
- Grok 4.7:複雑なコードのレビュー、長文で多角的な分析、2026年の出来事に関する質問、Grok 4.3の回答に違和感があるときのセカンドオピニオンなど。
どちらのモデルでも明確なプロンプトを作成することが大切ですが、利用回数が限られているGrok 4.7では特に重要です。指示を複数の短いメッセージに分けるのではなく、課題の全容、背景、希望する出力形式を1つのメッセージにまとめ、必要なコードやテキストも一度に貼り付けましょう。そうすることで、1回のGrok 4.7の送信でメッセージ3回分の成果を得られます。
1日の制限である10件を使い切ると、チャットは自動的にGrok 4.20に切り替わります。モデルメニューからGrok 4.3 Thinkingを選び直すことも可能です。
開発者向け:コストの比較
API経由の場合、Grok 4.7の料金はGrok 4.3と比べて入力が1.6倍、出力が2.4倍になります。1,000出力トークンの返答にかかる定価は、Grok 4.7が$0.006、Grok 4.3が$0.0025です(出力として課金される推論トークンを除く)。xAI公式APIでは、200,000トークンを超えるGrok 4.7のプロンプトには倍額($4 / $12)が適用され、キャッシュされた入力は100万トークンあたり$0.50となります。
デフォルト設定も異なります。Grok 4.7は手動で下げない限り推論強度が「高」で動作するのに対し、Grok 4.3は「低」から始まります。そのため、初期設定のままリクエストを送信すると、Grok 4.7はGrok 4.3よりも推論トークンを大量に消費する可能性があります。アプリのモデルを移行する際は、推論強度を明示的に指定し、トークン消費量をモニタリングすることをおすすめします。なお、より高速なGrok 4.7 Fastも存在しますが、xAIはCursorおよびGrok Build限定で提供しており、パブリックAPIでは利用できません。OpenRouterでのモデルIDはx-ai/grok-4.7およびx-ai/grok-4.3です。実際のリクエスト例はGrok APIガイドをご覧ください。
共通する特徴
スペックの違いはあるものの、日常的な使い心地は共通しています。どちらもGrokらしい簡潔でフランクなトーンで回答します(トーンの指定がない場合)。また、事実と異なる内容をもっともらしく出力することがあるため、人名、数値、引用などは必ず事実確認を行ってください。当サイトのチャットでは、Web検索やX検索、画像生成に非対応である点、および長い会話では直近の履歴のみが保持される点も共通の仕様です。
Grok 4.7が向いているケース
- 難度の高いタスク(複雑なコーディング、綿密な長文分析、多段階の指示など)を処理したい
- 2026年前半の最新知識が必要
- 1日10件の制限があっても、最も高性能なGrokモデルを使いたい
- トークン単価が高くても最高水準の回答精度を求める開発者
Grok 4.3が向いているケース
- 丁寧な段階的推論を1日に何度も行いたい
- 2025年より後の情報に依存しない質問である
- 長大なテキストを一括入力したい(1Mトークンのコンテキストウィンドウが有効)
- 大規模なシステムを構築しており、出力コストを抑えたい
Grok 4.3 Thinkingでチャットする。詳細は各モデルページ(Grok 4.7 / Grok 4.3)をご覧ください。軽量モデルとの比較はGrok 4.20 vs Grok 4.3でご確認いただけます。
よくある質問
Grok 4.7は常にGrok 4.3より優れていますか?
総合的な能力はGrok 4.7が上ですが、日常的な推論タスクの大半においては、Grok 4.3でも同等のクオリティの回答をはるかに低コストで得られます。
当サイトでGrok 4.7が1日10件に制限されているのはなぜですか?
当チャットで提供しているxAIモデルの中で最も運用コストが高いためです。すべてのユーザーに無料で開放し続けるための制限となります。
より新しい知識を持っているのはどちらですか?
Grok 4.7です。ナレッジカットオフは2026年5月となっており、2025年12月までのGrok 4.3より新しい情報を持っています。なお、当サイトのチャットではどちらもWebブラウジングには対応していません。
コンテキストウィンドウが大きいのはどちらですか?
Grok 4.3です。最大100万トークンに対応しています。Grok 4.7は500,000トークンです。